【事典】「陰徳記」

 「陰徳記」は万治3年(1660年)ごろの成立とみられる軍記物語である。戦国時代から安土桃山時代にいたる西日本を中心にした大内、尼子、毛利、大友氏ら群雄の興亡の歴史を記した。

 著者は、岩国・吉川家家臣の香川正矩。毛利家の中国制覇の事跡が多くを占めている。江戸時代の人物である正矩は、文書や記録といった史料を集めたばかりでなく、「古老に尋ね」「諸国へ物聞きを出し」、取材したとされる。正保2年(1645年)ごろから書き始め、亡くなる万治3年まで書き綴ったと見られている。付け加えると、正矩の二男景継(梅月宣阿)がさらに「陰徳太平記」を著した。一般には「陰徳太平記」の方が有名だが、毛利氏への賛辞がよりいっそう強くなっている。

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