【史料】事変最初ノ報告電文写

 神風連の乱直後に内務省あてに送られた電文には、「神癖家」と呼び方が登場する。

昨廿四日午後十一時頃県下士族ノ内神癖家ト唱候者百数十名暴挙ニ及ヒ鎮台兵営及ヒ県令ソノ他各所ヘ放火種田少将初メ武官並ニ令参事兵員等ニ至ルマデ暗挙ヲウケル者数十名ニ及ヒ申候則チ鎮台ト諜シ合セソレゾレ捕縛等ノ手配致シ置候共他県ヘ逃避ノ者モ少ナカラズ不容易次第モツトモ未タ何ラノ旨趣タル儀相分ラス候得共コノ段不取敢御届申候、モツトモ当県中属岩波美篤差立候ニ附委細ハコノ者ヨリ御聞取リ相成度候也

熊本県七等仕出 桑原戎平

正院ト内務省宛

※「神風連」下巻(中央公論社)収録の熊本県庁文書綴込から

カテゴリー: 史料, 明治 タグ: , パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください