義仲の残党掃討軍に小林の名が見える。 故志水の冠者義高の伴類等、甲斐・信濃等の国に隠居せしめ、叛逆を起こさんと擬するの由、風聞するの間、軍兵を遣わし征罰を加えらるべきの由、その沙汰有り。 足利の冠者義兼、小笠原の次郎長清、御家人等を相伴い、甲斐の国に発向すべし。 また、小山、宇都宮、比企、河越、豊島、足立、吾妻、小林の輩は、信濃の国に下向せしめ、捜し求むべきの由定めらると。 この外、相模、伊豆、駿河、安房、上総の御家人等、同じくこれを相催し、今月十日進発すべきの旨、義盛、能員等に仰せらると。