山形の旧家に、上野国緑野郡大塚郷の地頭を出自とする小林氏の文書が伝わっている。南北朝から戦国時代にかけてのもので、文書の発給者は、新田義貞、足利尊氏、関東管領上杉氏(憲実、憲房、憲政)、足利義氏、村上義清、武田信玄・勝頼父子、滝川一益らの名前が残っている。
 「群馬県史研究」(群馬県史編さん委員会編)第29号に、山形市の市史資料担当者による詳しい報告書が掲載されている。同報告書を参考にまとめた。

 上野国の高山・小林の一族は、熱心な熊野信仰を持っていたらしく、紀伊国の熊野那智大社に残された文書には、一族の系図などが記録されていた。
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